2010年 10月 03日
『行旅死亡人』公開時のコメント 阿久沢麗加(『行旅死亡人』『土竜の祭』主演) |
2007年。二十歳になった私は、何か新しい事がしたくて仕方なかった。映画が好きな
ので、新宿の映画館で働きつつ、漠然と映画に関わる事がしてみたいなーと思ってい
た。そんな時、バイト仲間に『ラザロ』が面白いよと勧められ、楽日ギリギリ最終回
に観にいった。すごく面白かった。なんだか圧倒的な力にやられ、すっかりテンショ
ンの上がった私に、一枚のチラシが目に入った。「次回作キャスト募集」やるしかな
い!!と衝動的に応募した。
撮影は、あっという間だった。人前で初めての演技。リハーサルはしたものの、不安
があった。行動とセリフがかみ合わない。段取りっぽくなってしまう。不自然な表情
を作ってしまう。自然にセリフを伝える、というのがこんなに難しいとは思わず、撮
影中ずっとやきもきしていたが、不思議と緊張はすぐなくなっていった。
それは周りのスタッフや共演者たちのおかげだと思う。
皆優しく接してくれて、時には気遣いもしてくれた。監督も、絶対怖いひと!と思っ
ていたがすごく優しかった。主役の海やんの存在も、すごく助けになった。韮崎を
演じるがんさん、美奈子役の長さん、坂上役の小田さんらのベテラン演技も見てて
すごかったし、史郎を演じる本村聡(もとやん)のラストセミナールームでの芝居は、
もらい泣きしそうになった。
スタッフ、キャスト皆一人一人が真剣勝負で、それぞれが重要な存在で、必要とし
あっている。何より作品を造る事を楽しんでいて、エネルギーに満ちていた。だか
ら、私も楽しむことができた。
映画づくりって面白いんだなあ、と思った。
クランクアップして、打ち上げも終わり、日常に戻った。バイト先で急に「終わっ
ちゃったんだ…」と実感して、さみしくなって号泣してしまった。
撮影は本当に楽しかった。参加できて良かった。
『行旅死亡人』はとても思い出深い作品です。
だから、たくさんの人に観て欲しいです。
(行旅死亡人公式blogより転載)
阿久沢麗加(『行旅死亡人』『土竜の祭』主演)
『行旅死亡人』上映は11/18(木)
『土竜の祭』上映は11/27(土)~12/3(金)
連日21:00より ユーロスペースにて
ので、新宿の映画館で働きつつ、漠然と映画に関わる事がしてみたいなーと思ってい
た。そんな時、バイト仲間に『ラザロ』が面白いよと勧められ、楽日ギリギリ最終回
に観にいった。すごく面白かった。なんだか圧倒的な力にやられ、すっかりテンショ
ンの上がった私に、一枚のチラシが目に入った。「次回作キャスト募集」やるしかな
い!!と衝動的に応募した。
撮影は、あっという間だった。人前で初めての演技。リハーサルはしたものの、不安
があった。行動とセリフがかみ合わない。段取りっぽくなってしまう。不自然な表情
を作ってしまう。自然にセリフを伝える、というのがこんなに難しいとは思わず、撮
影中ずっとやきもきしていたが、不思議と緊張はすぐなくなっていった。
それは周りのスタッフや共演者たちのおかげだと思う。
皆優しく接してくれて、時には気遣いもしてくれた。監督も、絶対怖いひと!と思っ
ていたがすごく優しかった。主役の海やんの存在も、すごく助けになった。韮崎を
演じるがんさん、美奈子役の長さん、坂上役の小田さんらのベテラン演技も見てて
すごかったし、史郎を演じる本村聡(もとやん)のラストセミナールームでの芝居は、
もらい泣きしそうになった。
スタッフ、キャスト皆一人一人が真剣勝負で、それぞれが重要な存在で、必要とし
あっている。何より作品を造る事を楽しんでいて、エネルギーに満ちていた。だか
ら、私も楽しむことができた。
映画づくりって面白いんだなあ、と思った。
クランクアップして、打ち上げも終わり、日常に戻った。バイト先で急に「終わっ
ちゃったんだ…」と実感して、さみしくなって号泣してしまった。
撮影は本当に楽しかった。参加できて良かった。
『行旅死亡人』はとても思い出深い作品です。
だから、たくさんの人に観て欲しいです。
(行旅死亡人公式blogより転載)
阿久沢麗加(『行旅死亡人』『土竜の祭』主演)
『行旅死亡人』上映は11/18(木)
『土竜の祭』上映は11/27(土)~12/3(金)
連日21:00より ユーロスペースにて
by eigaikki
| 2010-10-03 17:32