2010年 11月 27日
映画一揆【本日】新作第2弾『土竜の祭』初日!!! |
昨日『犀の角』最終日。盛況のうちに終了いたしました。
そして本日『土竜の祭』初日です!!!!
『土竜の祭』は11月27日(土)~12月3日(金)21:00~ ユーロスペースにて
※11/27(土) 上映前、監督・出演者による舞台挨拶あり
※11月28日(日)『土竜の祭』上映後 ライブ一揆vol.1「ヴィクティム・オブ・ムービー・ミュージック」出演 平山隼人、他
11月29日(月)『土竜の祭』上映後トーク、長宗我部陽子(『土竜の祭』主演)、高橋洋(脚本家・映画監督)、井土紀州
『土竜の祭』
2009年/53分/デジタル/16:9/カラー
監督:井土紀州|脚本:今村修邦ほか、井土紀州|撮影:木暮洋輔|照明:高井大樹 |録音:臼井 勝|音楽監督:平山準人|美術・衣装:清水裕紀子|メイク:増田加奈 |編集:佐野真規、谷脇邦彦、山形哲生|整音:黒須 健|助監督:川口陽一|制作:佐野真規、冨永威允|製作管理・進行:山口博之、市沢真吾|協力プロデューサー:吉岡文平|製作協力:スピリチュアル・ムービーズ|製作:映画美学校
出演:ほたる、長宗我部陽子、阿久沢麗加、ペロリ、橘 佳世、山本隆世
おっちょこちょいでお金にルーズな朝子。クールでどこか陰のある霞。能天的で生意気な千晴。彼女達は在宅介護を請け負うホームヘルパーだ。わいわい、いつもの様に賑やかに仕事をしていると、担当する熊谷老人からお金を振り込んできてくれないかと頼まれる。一人暮らしで足が不自由な熊谷さんに代わって朝子はお使いに出かける。すると、街で友人に出会い、「借りっぱなしのお金を返して」と迫られる。手持ちのない朝子は、思わず預かっていたお金を使ってしまう。失敗を謝る朝子に、熊谷さんは怒るでもなく、悲しそうにあのお金の「使い道」を話し出す。熊谷老人の悲しい過去が明かされて、事態は思わぬ方へ動き出す。
(作品解説)
たとえば犯罪とされていることが誰かを救うこともある。ある物事が別の視点から見ればまるで違う意味を持つ場合がある。本作はいかにそれを証明するかの試みである。冒頭でいきなり喪服姿の女たちが香典を賭け始めるが、ヘルパーとして働く彼女らにとって死は遠いものではなく、お金=生へと自然につながっている。ほたる演じる朝子の、他人から金を借りておきながら全く悪びれない態度が清々しい。口では正論やキツいことを言いながらも実際には出たらめな行動をし、それでもすべてがなあなあで進んでいくテンションは女子に特有のもので、そこでは男性社会の理屈も常識も通用しない。だからこそ、クライマックスで老人が起こすあの奇跡が可能になるのだ。
那須千里(映画系文筆業)
そして本日『土竜の祭』初日です!!!!
『土竜の祭』は11月27日(土)~12月3日(金)21:00~ ユーロスペースにて
※11/27(土) 上映前、監督・出演者による舞台挨拶あり
※11月28日(日)『土竜の祭』上映後 ライブ一揆vol.1「ヴィクティム・オブ・ムービー・ミュージック」出演 平山隼人、他
11月29日(月)『土竜の祭』上映後トーク、長宗我部陽子(『土竜の祭』主演)、高橋洋(脚本家・映画監督)、井土紀州
『土竜の祭』
2009年/53分/デジタル/16:9/カラー
監督:井土紀州|脚本:今村修邦ほか、井土紀州|撮影:木暮洋輔|照明:高井大樹 |録音:臼井 勝|音楽監督:平山準人|美術・衣装:清水裕紀子|メイク:増田加奈 |編集:佐野真規、谷脇邦彦、山形哲生|整音:黒須 健|助監督:川口陽一|制作:佐野真規、冨永威允|製作管理・進行:山口博之、市沢真吾|協力プロデューサー:吉岡文平|製作協力:スピリチュアル・ムービーズ|製作:映画美学校
出演:ほたる、長宗我部陽子、阿久沢麗加、ペロリ、橘 佳世、山本隆世
おっちょこちょいでお金にルーズな朝子。クールでどこか陰のある霞。能天的で生意気な千晴。彼女達は在宅介護を請け負うホームヘルパーだ。わいわい、いつもの様に賑やかに仕事をしていると、担当する熊谷老人からお金を振り込んできてくれないかと頼まれる。一人暮らしで足が不自由な熊谷さんに代わって朝子はお使いに出かける。すると、街で友人に出会い、「借りっぱなしのお金を返して」と迫られる。手持ちのない朝子は、思わず預かっていたお金を使ってしまう。失敗を謝る朝子に、熊谷さんは怒るでもなく、悲しそうにあのお金の「使い道」を話し出す。熊谷老人の悲しい過去が明かされて、事態は思わぬ方へ動き出す。
(作品解説)
たとえば犯罪とされていることが誰かを救うこともある。ある物事が別の視点から見ればまるで違う意味を持つ場合がある。本作はいかにそれを証明するかの試みである。冒頭でいきなり喪服姿の女たちが香典を賭け始めるが、ヘルパーとして働く彼女らにとって死は遠いものではなく、お金=生へと自然につながっている。ほたる演じる朝子の、他人から金を借りておきながら全く悪びれない態度が清々しい。口では正論やキツいことを言いながらも実際には出たらめな行動をし、それでもすべてがなあなあで進んでいくテンションは女子に特有のもので、そこでは男性社会の理屈も常識も通用しない。だからこそ、クライマックスで老人が起こすあの奇跡が可能になるのだ。
那須千里(映画系文筆業)
by eigaikki
| 2010-11-27 14:22